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世界観

GM 夜、リネットはまた、夢を見ます。これは、リネットが海軍になることを決めたことを家族に打ち明けた時の思い出ですね。6年前の出来事の、回想シーンです。リネット・ウィンドフィールの故郷は、ユリゼンの田舎にある小さな小さな漁師町です。その町の領主をやっているのがウィンドフィール家。ここは寂れた港町で……。
リネット 寂れてはいません! 魚! 魚! 魚がいっぱい採れる、のどかなところですよ。ゆっくりと毎日が過ぎて行くような。
GM なるほど。近くに他の貴族がいるわけでもなく、都会からの政治争いからも縁遠い場所にあるこの町で、リネットは育ったわけですね。
バドPL ちっちゃい家なんだな。
リネット 家自体はそんなに大きくないですね。
GM 両親も貴族らしくはなく、その町の人々と楽しく暮らしてる感じです。
リネット 町の人たちとは仲がいいです。年に4回ほど、お祭りをやって自分たちの館を開放して皆を集めて、料理を振る舞ったり。
チェスPL すごいね。
GM 町の人々も大きな魚が採れたら、いつも領主のところに持って行っておすそ分けしています。
バドPL リネットは、あれが本当の平和だったと後に思い知るのだった……(大河ドラマナレーション風)

GM そんな平和すぎる中、アリス女王の戴冠式からウィンドフィール家の屋敷に帰って数日後のことです……。今は、夕食の席。リネットは両親と7才の弟と一緒に食卓についています。家族の台詞を他のPLの皆さんでヨロシクです。
父(GM) 「今日のタラのムニエルはまた、格別にうまい!」
弟(チェスPL) 「おいしいね、お姉ちゃん」
リネット 私は思うところがあって、食事が進んでなくて。
父(GM) 「どうしたんだ? 味付けが足りなかったか? 誰か、塩を」
母(チェスPL) 「はいはいはい、塩よ」
父(GM) 「しおぅにん(使用人)が塩を持ってきた!」
ルルディPL ひどい! こら!
父(GM) 「しおぅにんくん、塩を取ってくれたまえ!」
ルルディPL なんで2回言うんだよ! よっぽど使いたいんだ!
リネット 「……お父様、お母様、お話があります」
母(チェスPL) 「なぁに、リネット?」
父(GM) 「どうした、改まって」
リネット 「ここ数日考えてみたのですが……私を王立海軍アカデミーへ進学させてくれませんか?」
父(GM) カチャーン(手からフォークを落とす擬音)
母(チェスPL) 「ええぇ? 何を言っているの、リネット!」
父(ルルディPL) 「お前は跡取り娘じゃないか」
母(バドPL) 「あなたがそんな所に行って、学ぶ必要は全くないのよ」
父(チェスPL) 「まさか、海軍に入りたいといわけじゃあるまい?」
リネット 「はい、その通りです」
母(チェスPL) ちゃりーん(手からナイフを落とす擬音)
ルルディPL 何で一個づつ落とすんだ。
母(バドPL) 「冗談よね?」
リネット 「お母様、私は冗談が苦手です」
チェスPL 齢10歳にして、冗談が苦手。
母(バドPL) ちゃりーん(さらに手から落とす擬音)
GM 落とした後、拾ってまた落としたのか(笑)
リネット 「お母様、私が冗談を言うような性格ではないことを、お母様が一番ご存知でしょう?」リネット自身はそんなに社交的な性格でもなくて、家にもそんなに馴染めない。親は可愛がっているんですけど、なんか、違うなぁ……と違和感を感じていたと。
父(GM) 「いかん! いかんぞ! そんな危ない所に!」
母(チェスPL) 「リネット、分かっていて? 海はとても危険よ? 海軍って死んじゃうかもしれないのよ? あなた、女の子でしょう!?」
父(GM) 「死んじゃうというか、むしろ、死ぬ!」
リネット 「それでも、私はこの国のため、女王陛下のために戦いたいのです」
弟(ルルディPL) 「じゃ、僕もなる~。カイグン、カイグン~」
父(GM) 「だいたい海軍なんて、船の上で1年も2年も海に出たっきりじゃないか。うちにも戻って来られんのだぞ!」
リネット 「はい、そうですね。お父様とお母様には申し訳ないと思います。けれど、私はどうしてもこの国のためにこの力を尽くしたいと思っているのです」
父(GM) 「お前の愛国心は、確かに分かる。だがしかし!」
母(ルルディPL) 「そういうのは、殿方に任せておけばいいのよ」
リネット 「お母様、その考え方は古いです」
母(チェスPL) 「古い? 私が古いですって? リネット! 私、お父様と結婚して幸せなのに、あなたは私を馬鹿にするの!?」
ルルディPL 何で「古い」にそんなに反応するんだ。
バドPL お母さん、そこは拾う所じゃない(笑)
リネット 「この国の元首は女王です。女性も戦う時代もすぐそばまで来ていると思うのです」
母(バドPL) 「たしかに女王様は国を治める偉い方よ。でも、あの方は特別な方だから」
母(ルルディPL) 「皆がああなれる訳じゃないのよ」
バドPL (チェスPLとルルディPLに向かって)「ねぇ? お母さんズ」(笑)
ルルディPL 何で、アラブの王になってるの。第一婦人(チェスPL)、第二婦人(バドPL)、第三婦人(ルルディPL)
リネット 「確かにあの方は、特別かもしれません。だからこそ、私もあの方に近づくために海軍に入って、この身を尽くしたいと思うのです。どうか、私の進学を許して下さい」
父(GM) 「しかし……海軍はいかん! 海軍はお前が思ってるほど甘い憧れの場所ではないのだ」
リネット 「憧れではありません」
父(GM) 「わしの友人にも海軍の者がおる。海軍の中でもずいぶん偉い奴じゃ。だが、あいつから話を聞く度にうんざりする……。正直言って、ただの荒くれ者ども集まりだ」
リネット 「例えそうであっても、このままこの町で一人静かに過ごすよりは、その中に入って、戦いに身を投じた方が、私は幸せなのです」
ルルディPL なんて10歳なんだ……。
母(チェスPL) 「そうだわ、リネットちゃんいいお見合いの話があるの!」(一同笑)
リネット 「お母様、私は……」
母(チェスPL) 「隣町の14歳のね、ほら、ほら……」見合い肖像画が取り出す。
リネット 「(優しく)お母様、いい加減にして下さい」
母(チェスPL) 「リネットちゃん」さめざめ……。
父(バドPL) 「まぁ、いい。とにかく、今は食事の時間だ。この話は食後にしよう」
偽リネット (バドPL) 「いえ、この推薦状にサインさえ頂ければ」
母(チェスPL) びりびり、っぽい!
偽リネット (ルルディPL) 「何枚もあります」さっと取り出す。
母(チェスPL) びりびりびりびりびり!
リネット 「では、夕食後に改めて、お話を」
弟(リネット) 「ねぇ、この話、いつまで続くの? 僕もう上で遊んでいい?」
バドPL 弟! 空気読め。
弟(リネット) 「遊んでよ~」とお手伝いさんの所にバタバタバタと上がっていく。
バドPL 自分の部屋に駆け込んで、シリアスな顔になる。「ここで、姉が行くと、困るな。俺の野望が……」
GM NPCに無茶な性格をつけるのはやめろぉ~(笑)

リネット 「セドも上に行ったことですし、この話の続けさせていただいても?」
母(チェスPL) 「どうなの? お父さん?」
リネット 「許可を頂けないというのでしたら、私はこの家を出ます」
父(GM) 「そこまで本気で考えているというのか、リネットよ……」
リネット 「はい」
母(チェスPL) 「お父さん、学校に行くだけならいいんじゃない? そこで良い方と恋愛をして、お婿さんを連れて帰ってくるかもしれないわ」
父(バドPL) 「確かに、世界を見るのもいいかも知れん。途中で気が変わるかも知れんしな」
父(GM) 「おまえも、外の世界を知る機会が必要なのかも知れん。現実を知るということを…」
母(バドPL) 「あなた、何を言うの!」(笑)
チェスPL 先に勧めておいて言う。
ルルディPL 第二婦人だからいいんです(笑)
リネット 娘に両親は弱いです。リネ一回言ったら曲げないことも知ってますし。
母(チェスPL) 「しかたないわね、全く頑固な子だわ」
母(ルルディPL) 「誰に似たのかしら」
GM じきに、諦めて帰ってくるだろう、と。
チェスPL 海軍はイケメン揃いだから。いいお婿さんを連れて帰ってくれるかも……と甘い考え。
リネット お母さんの頭の中では、「きっと素敵なお婿さんが…」という話にすり替わってる。
バドPL&チェスPL ただし、イケメンに限る。
リネット ちょ……!
父(GM) 「分かった。……リネットよ、今から2年後、お前が12歳になったその時に、決意が変わっていなければ、王立海軍アカデミーに入学することを許そう」
一同 おお~(納得)
チェスPL そして、12歳まで決意は変わらず。
リネット お父さん、しょんぼり。
GM 12歳になってもリネットの鉄の意志は変わらなかった。ますます、硬くなった。
リネット じゃ、誕生日の日に。「お父様、この書類にサインを」(笑)
GM 父は世界の終末が来たかのような悲愴な顔をして……。
父(ルルディPL) 「本当に書かなきゃ、ダメ?」と三回くらい聞き直す(笑)
父(バドPL) 「おーっと、破いちゃった」「あっと、ペンが折れてしまった」
父(チェスPL) 「インクが切れた。明日にしよう」
バドPL 男らしくねぇ~(笑)
チェスPL こういうお父さんだって知っているから、ペンが折れても、リネットは新品をすっと出す。
ルルディPL 「胃の調子が悪い」と言ったら、胃腸薬がすっと出て。
父(ルルディPL) 「おまえは本当によく気が付く子だね……(泣)」
GM この2年の間、海を軍船が横切ろうものなら、父は船がリネットに見えないよう必死に邪魔を(船を見せないよう体でブロック)
バドPL お父さん、キャラ立ちすぎだろう。
父(ルルディPL) 「何も通ってないから~」
ルルディPL そして2年間、故郷の魅力をアピールし続ける。
チェスPL しかし、その努力は実らなかった……。
リネット そういう父親の姿に、逆に冷めます。
GM 町の人たちも総出で引き留めを手伝ったりして。
町民(リネット) 「ええ? リネットちゃん、行っちゃうの?」
町民(バドPL) 「おはよう、リネット。ところで、ここはいい町だよね?」(一同爆笑)
GM リネットの意志はますます固くなるばかり。
ルルディPL 逆効果だよね。やりすぎだよ。
チェスPL お父さん、やりすぎちゃったんだよね。
ルルディPL さりげなくやりなよ。
チェスPL お父さん、しかたなく、さめざめと泣きながら王立海軍アカデミーの入学願書のサインをする。
リネット 娘に弱いパパで残念でした。
GM そして、リネットは晴れて海軍アカデミーに行くことになったのでした……。
バドPL シーンを変えて、敬礼してる所でしょうね。海軍学校の入学式で。
GM ですね。そして、アカデミーでの様々な勉強と訓練があり、今、念願の軍船に乗っている……というところで夢から覚めます。

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